年頭所感

令和8年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

2025年はグランドデザインの年

 2025 年の世界情勢は、米国の相互関税(トランプ関税)や地政学リスクが顕著になるなど、世界経済は大きく揺れ動き、日本国内においては円安・株高による材料資源の高騰に悩まされる一年となりました。FSXのミッションである「おもてなしの感動を創造」し、それを表現することに全力を注いだ2025 年は、多方面にわたって FSXのグランドデザインを描き、その基盤を作った一年となりました。
その結果、FSXの市場は企業間取引から一般コンシューマーまで、さらに国内から海外にも広がり、2025年8月期決算では、コロナ禍以降5年連続で過去最高売上高を達成しています。これもひとえにステークホルダーの皆様の、変わらぬご支援・ご協力の賜物と存じます。この場をお借りして心より感謝申し上げます。

 事業活動を具体的に見ていきますと、1 つ目の大きなトピックスとしては、おしぼりの原点回帰となる飲食店、フレンチカフェ&テラス「Expression(エクスプレッション)Kawaguchiko」の開業が挙げられます。これは、おしぼりの未来をつくるFSXの新たな事業として新設した「FSXExpression 拠点・共創事業」です。日本を代表する観光地である富士山の麓・富士河口湖町に、「食」の感動を通じて、FSXのブランドコンセプトを伝えていく店舗となります。食事を楽しめる飲食店であると同時に、FSXのおしぼりやサービス、開発製品を体験できるショールーム機能を併せ持ち、おしぼりの衛生技術やおもてなし文化を発信していく、新しい拠点が出来上がりました。開業から半年が経過し、まだ課題も多くありますが、国内外のお客様にご愛顧いただいていることを嬉しく思います。今後は Expression を舞台に、地域に開かれたイベント活動等も企画してまいります。
 また、海外事業にも深くコミットした一年となりました。N.Y.や L.A.を中心にアメリカ本土での売上を順調に伸ばすなか、昨年にはハワイ市場にも進出し、2026 年 1 月からは Amazon US での取り扱いを開始するなど、アメリカ全土に FSXのおしぼりを届けていく基盤が整いつつあります。そして、アジア・ASEAN 市場への新たな足掛かりと生産体制強化のため、ベトナムの首都ハノイに、現地法人「FSXVIETNAM」を設立しました。FSXはこれまで、ベトナムのビジネスパートナーと 20年以上にわたって、レンタル用おしぼりタオルの開発を行っています。このたび国内向けポケットおしぼりの製造並びに、ベトナムやアメリカ市場向けの製品開発・販売も視野に入れた、FSXオリジナルのおしぼり加工機が完成しました。生産体制の強化を通じて、パートナー企業との協力を深化させ、今後は本業となる国内のレンタルおしぼり業の生産合理化にも繋げてまいります。
 さらに昨年の大きな成果としては、FSXの基幹技術である『VB(ブイビー)』の研究が挙げられます。おしぼりの衛生技術として開発された抗ウイルス・抗菌効果のある VB には、皮膚に対する抗老化作用を期待できることが、これまでの研究で明らかになっています。昨夏には、複数の VB を組み合わせることで、多面的な抗老化・再生修復を発揮する可能性が学術論文で認められました。手指の衛生と健康を主戦場とする FSXにとって、この成果が意味するところは大きく、引き続きVBの研究を続けるとともに、この成果を最大限に落とし込んだ製品の開発にも取り組んでまいります。
 その他にも、成功裏に閉幕した大阪・関西万博(日本国際博覧協会)では、世界各国のVIPをお迎えする迎賓館において、暑さ対策やおもてなしツールとして、FSXの『ポケットおしぼり』とおしぼり用冷温庫『REION』を採用いただきました。経済産業省からの指名を受けて、おしぼりサプライヤーとして協賛に至ったことは、FSXの製品が日本のおしぼりを代表するものとして認められたのだと、大変嬉しく思います。また全国のメディアでも数多く取り上げていただき、広く OSHIBORI 文化を発信する機会に恵まれたことは、望外の喜びとなりました。また、FSXの創業の地である東京都国立市の公共施設のネーミングライツを取得しています。国立市民の文化活動とスポーツを支える両施設は、FSXホール/FSXアリーナとして昨年4月から運用が開始されました。今後も両施設を中心に、創業の精神を忘れず、FSXらしいチャレンジで地元に貢献してまいります。

2026年は加速化の年

 2026 年の FSXは、事業躍進の加速化に向けて、組織体制の確立と生産体制の強化に励んでまいります。

 数年にわたる取り組みが実を結び、いよいよ今年から「社員年間休日121日」体制が運用開始となります。お客様のご理解をいただきながら配送体制の合理化を進め、働きやすい環境整備を加速化させてまいります。研修制度をより一層拡充し、社員一人一人の成長がお客様にさらなる価値をご提供できるよう、人財育成にも努めます。そして、長期間に及ぶ開発プロジェクトである完全クラウド型のFSX販売管理システムの完成が間近となっています。生産から配送、そして「おしぼり AI(*)」まで、販売管理に必要なすべての情報を連動させ、産業内の DX化を加速化してまいります。
 また、中期的なおしぼりの需要増に対応できるよう、国内における生産体制の強化並びに、拠点整備を加速化してまいります。協力会社と連携し、これまでお応えできなかったオリジナルの別注おしぼりなどにも対応できるよう、FSXの品質管理のもとに運営される「FSXPremium Factory」が、今春山形県米沢市に稼働します。また、FSXは東京・国立市および山梨・富士河口湖町と、関東を拠点としていますが、BCP 対策(事業継続計画)も含めて、いよいよ西日本に拠点を作るべく、具体的な計画を開始しています。日本においては東京から西の拠点を通じて、海外においてはアメリカとベトナムという環太平洋を通じて、おしぼりから未来を作るために、グランドデザインの実現を加速化させてまいります。

 1本のおしぼりには、緊張をほぐし、疲れを癒し、人を元気にする力が宿っています。モノのサービスではなく心のサービスとして、おしぼりの価値は無限大だと考えている FSXは、「おしぼりの再発明」をビジョンに掲げ、中小企業庁が推進する「100 億宣言」への参加を表明いたしました。おしぼりの可能性を追求する FSXのグランドデザインが、FSXの成長のみならず、地域経済の活性化や社員の豊かさに繋がるよう、事業躍進を加速化させてまいります。私どものコア事業である「レンタルおしぼり」、主力とする技術・製品ブランド『VB/VB-COSME-』『REION』『ポケットおしぼり』を中核に、FSXグループスタッフ一同、情熱をもっておしぼりの価値を追求してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。