特許技術 VB(ブイビー)

01 VBとは

VBは東京工業大学と慶応大学発のベンチャーによる共同研究の下で開発された、金属酸化物クラスター「Polyoxometalate(PM)化合物」(ポリ酸)の水溶液で、高い抗ウイルス・抗菌・防臭機能と安全性を兼ね備えています。
人の手の表面には無数の微生物が常に存在しており「手指」はその様々な病原菌を運びます。そして電車のつり革、手すり、ドアノブ等から手を介して、人から人へと感染することが一番多いのです。
そこで私たちはポリ酸が持つウイルス自体を細胞に取り込ませないようにするという抗ウイルス効果に着目しました。そのポリ酸の抗ウイルス機能を最大限活用できるようにし、水溶液化したものが「VB」です。
VBは水溶液としても安定しており、100℃ほどの高温にさらされても抗ウイルス効果を維持できることが分かっています。
おしぼりにVB加工をすることで、おしぼり上のウイルスや菌を抑制し、かつ様々な病気の起因となる病原菌を手指から除去し、体内への取り込みを防ぐことを目的としています。

02 VBの主成分PM化合物について

抗ウイルス効果を持つポリ酸は、金属元素に酸素が結びついて基本骨格を形成し、周りの酸素同士が結合してナノレベルのクラスター構造という1つのかたまりとなった物質の総称です。ポリ酸は立体構造の違いによって生体に対する 抗がん、抗ウイルス、抗菌効果があることが認められています。
しかし、通常は複数の金属クラスターを配合すると化学物質同士が反応し合い、それぞれの活性効果が阻害されてしまいます。PM化合物は3種類のポリ酸に抗生物質と抗菌剤を加え、配合した化合物同士の反応がないのが最大の特徴で、これにより各化合物の機能を最大限に発揮させています。

03 抗ウイルス・抗菌の原理

ウイルス感染はステップとして①(感染先の)細胞への吸着、②融合、③侵入(核酸の放出)、④核酸の細胞核への侵入、⑤DNAウイルスの複製、⑥ヌクレオカプシドの形成、⑦細胞膜を利用してウイルス粒子を作成、⑧細胞外へ放出、⑨再感染というライフサイクルで構成されているといわれています。
VBは最初に細胞表面にある受容体(レセプター)に結合し、②の融合する過程を阻害する働きがあります。
これにより融合する機能を失ったウイルスは、感染先の細胞への侵入ができなくなり、感染後の細胞に対しても同様の働きによりそれ以上は増殖できなくなります。
また空気中をさまよっているウイルス粒子とも結合性が高いため、VBに結合されたウイルスが細胞表面に吸着しようとする際に邪魔になるため吸着が出来なくなります。これらがまさにウイルスを「ブロックする」仕組みなのです。

抗ウイルスおしぼり「VB®」で手を拭いた時のイメージ図

04 VBの特徴

現在3つの特許を取得しております。
特許 第5314218号 おしぼり及びおしぼりの製造方法
特許 第5279973号 リネン製品の製造方法及びクリーニング方法
特許 第5314219号 水溶液

抗ウイルス
  • ■大学研究発 Japan テクノロジーによりウイルス抑制に高い効果を発揮します。※1
  • ■おしぼり上のウイルスの活動を99.9%以上抑制します。
  • ■強力なブロックによりおしぼり自体に新旧ウイルスを寄せ付けません。
  • ■100℃程の高温時でも安定した抗ウイルス効果を保ちます。
  • ※1 ウイルスの感染力を表す定量値の低減
抗菌
  •  
  • ■おしぼりの一般雑菌増殖に対して従来より90%以上抑制します。
  • ■おしぼりレンタル従来基準より2倍の2週間以上に渡り一般生菌を低く抑制します。
  • ■おしぼり使用後でも雑菌増殖に対する高い抑制効果を発揮します。
防臭
  •  
  • ■おしぼり使用後や長期保管などで発生しやすい、雑菌による悪臭発生を防ぎます。
安全
  •  
  • ■経口毒性・皮膚刺激性等がなく、手荒れに悩む方やお子様にも安心・安全です。

VBの試験結果

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抗ウイルス効果検証実験(インフルエンザウイルス)

RNAウイルスとは、リボ核酸という遺伝子情報を持つウイルスの総称で、インフルエンザウイルス、ノロウイルス、風疹ウイルス、C型肝炎ウイルスなどがあげられます。自分で増殖する為の器官すら持っていないシンプルな構造の為、大変小さく、最小の細菌より更に小さいサイズとなっています。そのため、肌にあるレセプター(刺激や情報を感知するための器官)から侵入し、細胞へ吸着し増殖します。VBはその増殖を抑え、更にVBで加工をしたおしぼりタオルへのウイルス付着防止効果を確認することができました。

●抗RNAウイルス活性の結果

インフルエンザウイルス感染後の細胞内ウイルス粒子の変動。通常のおしぼりと、VB処理したおしぼりの比較写真
生体内でウイルスの感染を抑えられるのか培養細胞を用いて調べた結果、ウイルスの増殖が抑えられているということが確認できました。

●ウイルス感染価の低減効果グラフ

抗RNAウイルス感染後の細胞内ウイルス粒子の変動・ウイルス感染価の低減効果グラフ
抗RNAウイルス感染後の細胞内ウイルス粒子の変動・ウイルス感染価の効果を調べた結果、ウイルスの感染力が抑えられることが確認できました。

●リネンタオル(乾燥工程)インフルエンザウイルス不活性化試験

ホテルのシーツやレストランのテーブルクロス、病院等の施設で使用されるパジャマなどの繊維製品全般を回収し、洗濯して再び貸し出すことを「リネンサプライ」と言います。それらを洗濯する際に菌に汚染されているリネンが混じると、集団感染の原因となることもあります。今回の実験では、通常タオルと同じ洗濯方法だったにも関わらず、VB加工タオルはウイルス感染価を大きく抑制できていました。

光る物質と結合させたウイルス(蛍光標識ウイルス)の溶液にひたし、1回洗浄・乾燥を行ったタオルの比較図。
光る物質と結合させたウイルス(蛍光標識ウイルス)の溶液にひたし、1回洗浄・乾燥を行ったタオルの比較図。通常のタオルに比べ、VBで加工したタオルにはウイルスがほとんど付着していません。
ウイルスの溶液に浸し、1回洗浄をしたタオルからの抽出液でウイルスの感染価(感染力)を試験したグラフ。
ウイルスの溶液に浸し、1回洗浄をしたタオルからの抽出液でウイルスの感染価(感染力)を試験したグラフ。通常のタオルに比べ、VBで加工したタオルはウイルスの感染力が劇的に抑えられていることが分かります。

抗ウイルス効果検証実験(ネコカリシウイルス)

ネコカリシウイルスに対する不活化試験の結果グラフ
ネコカリシウイルスに対する不活化試験の結果表

ノロウイルスの代替、ネコカリシウイルスに対する不活化試験の結果です。(ノロウイルスは現在細胞培養の方法が確立されていないため、米国EPA(環境保護局)の推奨するネコカリシウイルスを用いて評価されています。)
VBを加えた検体のウイルス感染価が継続的に減少していることがわかります。これがVBの抗ウイルス効果を示すものです。

抗菌(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 MRSA)

MRSAとは、黄色ブドウ球菌の仲間で薬剤耐性遺伝子を持っており、「メチシリン耐性黄色ブドウ球菌」と呼ばれております。その為、抗生物質が効きにくく、MRSAに感染すると様々な病気を起こしやすく、治療もなかなか進みません。抗生物質が効かないMRSAでも、24時間後には劇的に生菌数が減っているのが分かります。1時間ほどの即効性はなくても、おしぼりが生産され店舗に届くころには抗菌効果を発揮していると考えられます。

MRSAに対するVB®の抑制効果グラフ

抗菌(セレウス菌)

セレウス菌に対するVB®の抑制効果グラフ

食中毒の原因となるセレウス菌は、熱やアルコールに強く極めて増殖能力が旺盛な菌です。土壌・水中など自然界に多く存在しており、一定以上菌が増殖すると食中毒が起きるため菌の抑制が効果的な予防といえます。セレウス菌はいったん芽胞を成形すると、100℃・30分程度の加熱でも死滅しません。平成25年6~8月、国立がん研究センター中央病院に入院した患者13名がセレウス菌に感染したと報告されました。外部に洗濯を委託している未使用のタオルから、セレウス菌が検出されており、ここから感染した可能性が高いと判断されています。VBはセレウス菌の増殖を抑制するため、VB加工をしたタオルであれば、使用後のタオルから菌が増殖することもなく安心です。

抗菌(一般細菌に対するVBの抑制効果)

カビの原因となる、一般細菌の繁殖抑制効果実験を行いました。通常おしぼりが29日までに一般細菌数888.89倍に増えたのに対し、VBおしぼりは0.38倍と、もともとおしぼりにいた一般細菌よりも少なくなるという結果になりました。

恒湿恒温試験グラフ

防臭(雑菌に対するVBの抑制効果)

臭いの原因となる雑菌は、増殖をするととても嫌な臭いを発します。
湿潤状態のままだと雑菌は増殖をしますが、VBで加工をしたおしぼりは雑菌の増殖の抑制効果があることが確認できました。

おしぼり開封直後の雑菌の抑制効果グラフ
おしぼり開封1週間後の雑菌の抑制効果グラフ

安全(安全性試験)

  • ●急性毒性:異常なし LD50>2g/kg (経口投与、マウス)
  • ●亜急性毒性:マウス(10匹)へ本製品を1g/kg投与量で、90日間連続経口投与した際において、死亡マウスは皆無であった。また、外見上も特記事項はなかった。更に90日後の解剖においても、各臓器における対照群(水投与)との比較に、特記事項はなかった。
  • ●局所効果:マウスにおける皮膚刺激性試験において刺激性なし。
  • ●眼刺激性試験:マウス、ラットにおける眼刺激性試験における特記すべき刺激性なし。マウス1匹に充血が確認されたが、経過観察により肉眼的には観察されなくなった、刺激性においては一過性であったと考察された。
  • ●ウサギを用いた皮膚一次性試験:無刺激
  • ●ウェットワイパー基準:クリア