2016年頭所感

謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。平成28年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

【2015年は社内組織管理体制の改革】

当社では、コア事業であるおしぼりの出荷増に対応する為に平成26年1月に東京国立市に新工場(本社工場)を竣工いたしました。
そのため、今後のおしぼり増産要求にも対応できる体制を整えた一方、平成26年8月決算期は減価償却費の増大や増築に伴う材料投入により大幅な赤字計上をいたしました。
また、おしぼり事業以外にもイーシザイ事業や抗ウイルス特許のVB事業も順調に成長をしている一方、経営理念の不徹底や社内体制の脆弱性により、組織の歪みが起こり、様々な箇所で非効率性や経費増大が見受けられる様になりました。
改善活動は続けているものの、様々な部分でお得意先様、パワーパートナーの皆様にはご不便とご面倒をおかけしている事をこの場をお借りして心よりお詫びいたします。

そのため、一昨年より準備してまいりました社内の組織体制の強化を2015年は集中して取り組んでまいりました。
具体的には①管理会計、予算制度、部門別損益の導入 ②東京理科大との産学連携の開始 ③不採算商品・サービスの全般的な見直し ④競争優位性のあるオリジナル商品・サービスの研究開発 ⑤為替変動への対応 等を進めてまいりました。
また、部門毎に責任と権限を与えKPI(主要行動指標)を明確化する事で、組織強化を図って参りました。
財務面においては経常収支、経常外収支の可視化を行い、予算制度との連携をする事で、財務基盤の強化に着手してまいりました。
人事面では、関係会社一体となって、引き続き障害者雇用を促進する一方、女性雇用や新卒採用にも一層力を入れる事で、次代を担う人財開発・組織開発のコンセプトを固めてまいりました。

当社の経営理念(ミッション)を念頭に全社で活動してきた結果、平成27年8月度は大幅なV字回復となり、ステークホルダーの皆様の御陰を持って増収増益を迎える事が出来ました。
また、今後の市場動向を見据え、大手企業出身のOBを複数名顧問に迎えいれ、その他、他方面のパートナー様とのアライアンスを進める事で、中期的な戦略商品の開発に着手をいたしました。

【2016年はCI改革】

2016年度は、前年に続き組織強化に注力する一方で、本業であるおしぼり事業においては、多方面からの様々なオファーや、市場の幅広いニーズに対応する為にアグレッシブな施策を執り行って参ります。
国民的にも期待の高い国際イベント対応や、訪日インバウンド対応、そして産業構造の変革に対応する為、前年から準備をしていた研究開発、設備投資においては着実に成果を出せる様に執り行い、当社の価値を体現したプロダクトを発表してまいります。

また、2017年には創業50年を迎える事から、この次の50年に向かって、CI(コーポレート・アイデンティティ)の変革に着手いたしました。
2017年中に予定しているホールディングカンパニー設立と事業会社の社名変更を見据え、全社を挙げたリ・ブランディングと次代の人財開発の為のリクルーティングへと邁進してまいります。

また、日頃お世話になっているお得意先様をはじめとしたステークホルダーの皆様に十分な商品・サービス及び価値を提供できるよう、次代を担うリーダーの育成に努め、専門家と一緒になって社内研究会を発足し、いままで以上に社内教育体制を強化し、マネジメント層の充実を図ってまいります。

【当社の今後のビジョン】

当社は、六大開発として、①人財開発 ②組織開発 ③商品開発 ④業態開発 ⑤研究開発 ⑥市場開発 をテーマとして掲げております。
当社の特徴である川上から川下まで一気通貫した組織体制をさらに強化するとともに、本業であるおしぼり事業の強化と様々なパワーパートナー様との連携によって垂直統合と水平展開を進め、おしぼり産業の発展と日本経済の貢献に寄与したいと考えています。

弛む事なく、全社一丸となって取り組んで参りますので、今年も1年どうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成28年1月7日
株式会社藤波タオルサービス
代表取締役社長 藤波 克之