地域貢献への取り組み

社会及び地域貢献活動

東京都国立市の本社工場では、地元の中学校や高等学校等と連携を図り、学生のインターンシップの積極的な受け入れを行なっております。実際に、おしぼりの包装作業や洗浄作業の業務を行って頂き、日頃何気なく利用している1本1本のおしぼりが、たくさんの手間隙をかけて生産されている事や、会社組織、共同作業といった事を学んで頂いております。また、地域イベント等へのおしぼりやかき氷機の提供による地域貢献に限らず、2006年、2007年には沖縄県名護市の万国津梁館で開催された国際会議にも、天然素材の環境に優しいディスポーザブルおしぼりの商品協賛を致しました。
今後も衛生度の高いおしぼりのクレンリネスやおもてなし、環境負荷への警鐘を図る為の社会貢献活動を充実させていきたいと考えております。

国立まと火

地域貢献活動の一環として、国立まと火への協賛しております。


まと火とは・・・

秋田県北部の旧合川町(現・北秋田市)で行われている伝統行事。先祖の霊を家に迎え入れる行事。旧合川町では、住民が古着などを固めて「ダンボ」と呼ばれる木綿の玉を作り、春の彼岸に各集落で燃やします。
毎年、お盆の8月14日には阿仁川のほとりで約1.2キロに渡り、約200個のダンボがつるされ、川面を炎で照らします。まと火は、墓の前でわらを燃やす風習から発展したとみられ、昭和初期に盛んになったという事です。

国立市で、なぜ「まと火」?

秋田県北部の旧合川町はかつて、児童のホームステイなど国立市と交流を行っていました。
2005年の合併により、北秋田市となった後、一旦は交流が途絶えてしまいましたが、多摩川の清掃活動を行っている「クリーン多摩川国立実行委員会」の方が、旧合川町の「まと火」の話を知人から聞き、冬に行われる「どんど焼き」に並ぶ夏の行事として検討。
今年3月、彼岸のまと火を視察し、幻想的な炎に魅了され、国立市周辺のお盆の迎え火の時期に合せて「国立まと火」を企画、実施となりました。

おしぼりのリントからダンボ(火種)へ

通常のダンボは古くなった洋服や下着等を丸めて再利用しているもの。秋田の旧合川町では、各家庭で1つづつ作り提供されています。
さて、国立まと火ではどうやってダンボを調達しようかとなり、当社のおしぼり洗浄時に出るおしぼり(タオル)の繊維(リント)が候補となりました。
大きな洗濯機(12層の洗濯機)の中で洗われているおしぼりは、洗浄時に抜け落ちる繊維が毎日出来てしまいます。
(1日約7キロ。水分を含んだ状態です)このリント(繊維)を玉状に丸めてダンボの核といたします。

水分を抜く為にしばらく乾燥させ、乾いたリントの球に長い帯の様な布を巻いて整形いたします。
この後、針金を使って吊し、ダンボの準備が完成です。

華やかな花火と違い、静寂の中で行われたまと火
国立市の夏の風物詩となる様に、これからも活動を続けていきたいと思います。
来年の夏に向けてリントの球を製作中です。